小樽運河クルーズ

飴一筋100年超。昔ながらの懐かしい飴を屋台でも直売

こんにちは!前回の「手打ちそばいろない」のレポートに続き、キャプテン前田がお送りします!

今回ご紹介するのは大正7年創業「飴屋六兵衛本舗」さん。小樽運河の歴史より古く、100年以上飴を作り続ける小樽の老舗中の老舗です。

思わず立ち寄りたくなるレトロ屋台が目印。

木製の飴売り屋台が目印

小樽運河沿いから路地に少しはいると見つかる飴を売る木製の屋台が目印です。

元々は飴の工場だけでしたが、20年くらい前からこの屋台で店頭販売を始めたとのこと。力強く書かれたのれんの文字と筆で書かれた商品の文字、屋台に並べてある飴を見るとまるで昔の駄菓子屋さんを思い出します。
飴屋台の前にいると、会社の中から従業員さんが出てきて気さくな雰囲気で声をかけてきます。

「いらっしゃいませ~」

すもも、ぶどう、りんご、手まり玉、ハッカ、雪たん飴が瓶に入っていて、もちろん試食OKです。

色とりどりの飴は見てるだけで楽しくなりますね
試食OK!

飴レビュー

●雪たん飴

飴の中に練りあんが入った飴です。飴自体の甘さだけでなく、あんの風味が 広がり上品な味が口の中で広がります。 かつて、この小樽が石炭を積み出している時、その石炭の上に雪が降り積もっている様子を飴で表現しているそうです。飴自体の砂糖の甘さだけでなく、中に入っているあんの風味も広がる上品な甘さです。

●バター飴

北海道の定番の味。バターの風味が口いっぱいに広がります。「ママのおちちで作ったミルクがたっぷり」です。

屋台ではこの2種類をはじめ、合計15種類の飴を販売しています。その他40種類の飴は全国に出荷しているとのこと。最近は新千歳空港で販売しているりんご飴が大人気だそう。

お店の歴史

江戸時代に初代が富山県で飴屋さんをはじめ、明治24年に小樽に渡り、1918 年(大正7年)に会社を創立し現在に至るそうです。小樽には北陸にルーツを持つお店が数多くあります。

北海道産の原材料でつくる、素材を活かした昔ながらの素朴なやさしい甘味と、練ったあめを職人が 1 つ 1 つはさみで切って作る手作り飴は他社にはまねできない貴重なものだといえます。 

かつて小樽は労働者の街として栄えていたので、気軽にすぐ食べることができて栄養補給もできる飴がよく売れたそうです。現在は各社のOEM製品も幅広く手がけられているとのこと。もしかしたら、あの観光地の有名な飴も飴屋六兵衛さんが作ってるかも!?

会社の周りには民泊施設も増え、お客さんが気軽に立ち寄ってくるようになってきました。木製屋台は海外の方の興味も引くようです。私たちも木製屋台を目の前に立ち、店主になった気分でした。 

何といっても、この会社の表札を見ると苗字まで「飴谷」さんで偶然というよりはこの職に就くために存在するような興味深い苗字です。 

8代目の飴谷基伸さんにお話をお伺いしました。お忙しい中ありがとうございました。

「飴屋六兵衛本舗」さんは昔ながらの雰囲気と飴の味を引き継がれていて、どこか懐かしいものが心を和ませてくれます。皆様も小樽観光のついでに是非立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。 

飴屋六兵衛本舗(飴谷製菓株式会社)
[営] 8:00~17:00
[電] 0134-22-8690
[休] 日曜日・祝日
[アクセス]
– 小樽運河クルーズから徒歩3分 
– JR小樽駅から徒歩15分

※写真・内容は掲載時のものです。詳しくはお店へお問い合せください。

Twitterでツイート facebookでシェアする